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since:2008/10/21
update:2008/11/22
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【更新履歴】
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2008/11/22
最終回ログアップ。
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【TOOL】
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◆誤記GMのオキテ
◆エンジェル技能
◆ファイター技能
◆プリースト技能
◆TRPG遊戯会
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【ルールブック覚書】
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生死判定 ... 58p
手加減 ... 59p
回復 ... 62p
精神回復 ... 69p
魔法拡大 ... 69p
魔法縮小 ... 70p
魔法種別 ... 71p
冒険者共通能力 ...128p
特殊状況ペナルティ ... 150p
毒病気化膿 ... 173p
NPCへの依頼 ... 181p
期待値表 ... 251p
武具修正値 ... 285p
飛び道具ダメージ ... 286p
飛び道具射程 ... 287p
戦闘オプション ...287p
特殊武器 ... 292p
構造物破壊 ... 301p
レーティング表 ... 332p
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※このページは、「TRPG遊戯会」で行われているセッションの記録・資料です。
シナリオ概要
ショートキャンペーン
「カサンドーラのアプロゼリカ」 毎週木曜日22:00〜1:00(予定) 全4回(予定) 募集ランク:B 経験値、報酬は、最終回に入ります。
募集人数2〜4名まで(先着)
開始日(予定):10月23日(木)
ゲームマスター:ゴキ-GM(SA.星忍冒険)
※注意:募集は既に締め切りました!
(導入)
──────────────────── トロウ王国カサンドーラ州の北側に広がる、 シリル砂漠眠ると言われている 『太陽のルビー』の位置を示す、地図を入手した君たちは、 トロウ州にある『銀の月灯り亭』で仲間を集い、旅立った。
しかし地図は、真っ赤な偽物で、 君たちは、砂漠で遭難してしまった!
気を失って死を待つばかりの君たちを助けたのは、 旅のアグラムの神官「シーアル」であった。
彼女は、ハロルド州ディロンドの町から、 とある目的で、カサンドーラ州にある、 アプロゼリカの町を目指していた。
彼女の目的は、この町に住むという、 「ギゼン」という名の商人を殺すことである。 理由を話す義理はないと言って彼女は口を閉ざす。
その彼女に案内され、 君たちは、アプロゼリカの町に、やってきた。
(目的)
──────────────────── トロウ州『銀の月灯り亭』への帰還。 キャラクターの目的は、アプロゼリカの町から、無事、トロウの『銀の月灯り亭』へ戻ることで、戻ると経験値が、500点はいります。
戻れない事態というのは下記の様な場合を指します。
例1)4回目の、24時30分時点で、戻れそうにないなってわかった場合。
例2)PCの誰か死んじゃった場合。
ただし、戻るだけだと、報酬がないので、生活費判定で所持金が減ってしまいます。 生活費判定は、最終回で経験値を貰うときに行います。
なので、ついでにお仕事を探すのも良いかもしれません。 そんな余裕もないかもしれませんけど!
がんばって生きて帰ってください〜。
※注意:サバイバルじゃないよ
※順序は、依頼登録順です
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B:ユーディ・ブランニ(PL:老犬) 16歳
敏捷:11
プリースト(クオン)2、エンジェル3、バード2、レンジャー2
天使の歌声、レストアメンタルパワー、レクイエム、、ピース
天使:Sing A Song:メトロノームのような形状をしており、奇跡発動時に一定のリズムを刻む。
人間の女性。
元ストリートミュージシャン。 子供の頃孤児になり、神学校に預けられるも素行不良で放校。ストリートミュージシャンとして過ごしてたが、とあるバードの歌声に、神の声を聞き、クオンに入信。そのときの啓示により、冒険者になる。
遠距離支援系?回避はエンジェルでカバー。 |
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B:サニア・ダーソン(PL:cross) 20歳
敏捷:21
シーフ3、プリースト(アルカーナ)3、エンジェル0、セージ2、ティーチャー2、フォーマー1
天使:名称不明:形状不明
ダブル(ハーフエルフ)の女性。
仲良しの友達を追って、イルトロウにて冒険者になる。のち、お気に入りのお菓子屋を追って、トロウにやってきた。
シーフ技能を持っていることを、隠しているみたい。 |
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B:マリネーシア=ラテュークス (PL:うかうか) 23歳
敏捷:18
シーフ3、ソーサラー2、セージ1、ノーブル3
人間の女性。
貴族の出身の娘さん。グレて、冒険者になった。
見た目は、お澄ましさん。
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B:ヴェイル=グリアーツ(PL らーじゅ) 19歳
敏捷:13
プリースト(クオン)3、エンジェル0、ファイター2、バード2、レンジャー3
チャーム、キュアリオスティ、
天使:リッシュ:基本は普通の女の子だが、彼女の意思で金銀プラチナといろんな色に光りまくる。
人間の男性。
派手好き珍しい物好き。考え無し。歌大好き。聴いてもらうともっと好き。ギターを持っていない時が無い。
クオンの神官戦士で、武器を多数所持している。しかし、鎧は、ソフトレザーと軽装で、防御面に難がある。恐らく、ギター演奏に邪魔だから? |
主なNPC。下記以外にも、いろんな人がいるかもしれません。
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ハロルドのアグラム神官戦士シーアル (21歳)
人間の女性。
真鍮色のスプリントアーマーに身を包んだ彼女は、2つの赤いオサゲを顔の左右に垂らしている。
瞳は青で、肌は白い。
腰には、ブロードソードを下げている。
天使は、歯車の形態「サーキット」である。 |
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アグラムの神官戦士のダリム (22歳)
人間の男性。
アプロゼリカ騎士団の団員。
ハードレザーで武装している。腰には、ブロードソード。
「旅鴉亭」で、ずっと、嘆き悲しんで自棄酒を飲んでいる。
天使は、火を灯した、天秤の形態「ライブラ」。 |
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奴隷のナタリー (19歳)
人間の女性。
ダリムの妹。
スタイルが抜群によく、美人。3サイズ、99・55・88。
事業を起こしたが、失敗して、借金のかたとして、金貸しギゼンの奴隷となった。 |
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オチメ・アプロ (40歳)
人間の男性。
町長であり、元王様。アプロゼリカは、元々は小王国であり、過去にカサンドーラ州に併合された歴史がある。アグラム信奉者であるが神官ではない。
フェルー・アプロ (30歳)
ハーフエルフ(ダブル)の女性。
オチメの腹心であり、妻。魔法士の資格を持ち、アプロゼリカにおける、魔法士協会の長である。 |
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ヴァーミー (154歳)
ダークエルフ(カオエルフ)の女性。
「燃え盛る炎の天使」と契約しているアグラムの神官戦士で、アプロゼリカ騎士団の騎士団長。
白く長い長髪をなびかしている。ルビーがはまったカチューシャが特徴的。カチューシャにはアグラムの紋章が装飾されている。
20年ほど前に親が戦死し、役目を引き継いだ。
デオボルトには、適当にあしらわられてしまい、屈辱の日々。 |
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クンダン (45歳)
人間の男性。
イーヴノレル神殿の司祭長。神殿における責任者である。
農学者でもあり、農民達からは慕われている。
町での発言力は、高いが、領主や、領主夫人、ギゼンには、意見を言うに、とどまっている。
デオボルトとは、関わりあおうとしない。
天使は、カブトムシの形態「イーヴトン」 |
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セロリ (52歳)
若いドワーフの男性。
警察長官。普段は、衛兵詰め所で事務処理をしている。
騎士団は、王城警護が主任務だが、警察署は、町の治安が主である。
彼は、領主夫人と幼馴染の知り合いで、彼女とは仲が良い。 |
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パセリ (16歳)
ハーフエルフ(ダブル)の女性。
警察官。
軽いクォータスタッフを器用に使う。ソフトレザー装備。
緑色の肩の方まで伸びた髪が特徴的。
大抵、「竜鱗亭」で、さぼっている。 |
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デオボルト (162歳)
ダークエルフ(カオエルフ)の男性。
金髪のモヒカンヘア。 彼は物凄く強い・・・という噂である。
表向き、「商人ギルド」長であるが、実質は、「シーフギルド」のリーダであり、ギルドも、「デオボルトのシーフギルド」と呼ばれている。
騎士団長のヴァーミーとは全くそりが合わないが、彼女を妹のように思ってるところがある。
ロン道場のフェイリンに気がある。 |
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イスカ・クロワモン (21歳)
クラケットの女性。
「鴉頭亭」のマスコットで、バンジョーを弾いて、柄の悪そうな客を沸かせている。
シーフギルドの一員で、デオボルトの片腕。
デオボルトが、グランゼリカ州で、拾ってきたらしいが、イスカ本人は覚えていない。 |
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フェイリン・ロン (18歳)
人間の女性。
パングアムの道場「ロン道場」の主。
彼女は養女であり、父フェイロー・ロンは、ボーンレット。最近、父親は死亡し、彼女は遺言により、後を継いだ。
反対派を、全てたたき伏せる実力の持ち主。
髪型は、黒のお団子ツインテールで、目つきが悪い。
背が高く足が太い。御尻も大きめだが、胸はBカップ。
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ギゼン (??歳)
「金貸し」のギゼンと、呼ばれている。
流れ者の商人であったが、大金を持っており、徐々に頭角を現して、今では、町の最大の権力者といっても過言ではない。
とは言え、政治には特に口を出すこともせず、デオボルトとも上手くやっているようである。
ギゼンは、見た目、紫の長い頭髪で、体格の良い初老の男性である。
「顔にひどい火傷の跡がある」という理由で、ケープで顔を隠している。
肌が弱いという理由で、日中は外を出歩かない。
パルナータ・リーマリア (24歳)
人間の女性。
ギゼンの秘書で、接客は、主に彼女が行う。亜麻色のセミロングの女性で、健康的な肌色をしている。宝石で着飾った動きやすいロングスカートのドレスを着ており、胸元は大きく開いている。スタイルは良い。
緑の三連星(グリーン・スリースター)傭兵団
グリィラルの傭兵団である。
ガイアをリーダとして、マッシュ、オルテガという3人の小隊。
ギゼンに雇われており、大抵は背後に控えている。 |
北門、中央広場 |
北門を出ると、シリル砂漠が広がっている。 中央広場には、旅の商人や、冒険者と思しき人たちが、行きかっている。 見渡せば、「神殿」「宿屋」「高い塔のある建物」「お城」「寺院」「保安署」が見える。 |
西門、西門広場、工業地区、西港 |
町で作られた農作物や工芸品が売られている市場が開かれている。 港には、ガレー船と、帆船が、1艘ずつ停泊している。 |
東門、東門広場、東港 |
農民達が、家畜を放し飼いにしてたり、洗濯や農作物の仕分けをしている。 港には、豪華なヨットが停泊している。 |
砂漠地帯 |
シリル砂漠。 昼は灼熱、夜は極寒で、特徴的な目印は無い。 |
耕作地帯、牧場 |
農作や、牛や羊、ラクダなどが育てられている。 農民の何名かは、足かせをつけている。 |
見張りの塔、外壁 |
4階建ての塔で、すごい見渡せる。 外壁は、5テーセル(10m)の高さがある、レンガ作り。 |
旅鴉亭 |
中央広場の目立つ位置にある宿屋。
朝夕の食事込みで、1泊40ルクス(泊まりだけなら30ルクス)
宿の主人は、ドワーフの男性「イチエン」 |
竜鱗亭 |
商業地区にある、豪華な宿屋。
朝夕の食事込みで、1泊100ルクス(泊まりだけなら60ルクス)
宿の主人は、グリィラルの男性「キングギードラ」 |
鴉頭亭、西下町 |
西下町の外壁内側にある、寂れた宿屋。
食事別、1泊5ルクス(大部屋雑魚寝個室なし)
クラケットの女性が、バンジョーを演奏している、客層は、柄の悪い連中が多い。
宿の主人は、ダークエルフの女性「ノンデレラ」 |
金剛亭、東下町 |
東下町の外壁外側にある、寂れた宿屋。
食事別、1泊1ルクス(大部屋雑魚寝個室なし)
得体の知れない連中が寝泊りしている。
宿の主人は、人間の老紳士「ハイダル」 |
女神イーヴノレル神殿 |
司祭クンダンが運営している神殿。
無料(納屋)で寝泊りでき、炊き出しが行われている。
長期滞在する場合、農作を手伝う義務が生じる。 |
衛兵詰め所(保安署) |
保安官セロリが責任者で、専属の衛兵が詰めている。 |
アグラム寺院、騎士団兵舎 |
アグラムの紋章を掲げた、騎士団施設。 敷地内の庭では、兵士達が訓練をしている。 |
魔法士協会 |
4階建ての塔。1階は、お店になっている。
・シルバーダスト(100rk)1回分、武器を、銀化。但し、7日後には、唯の粉。
・保存の棺桶(1000rk)リザレクションの日数ペナルティを完全に抑える。持ち出してから、2d6日間有効。折りたためる。
・魔晶石3点(900rk)
・光晶石1回(120rk)
・樫の木の枝6本(5rk) |
王城 |
領主の屋敷。 堀は深く、水が溜まっている。入り口には、門番が常に立って見張っている。 |
アプロイヤ・リバー(太陽の河) |
川沿いに西へ向かえば、カサンドーラにたどり着けるらしい。 |
商業地区 |
商人たちが住んでいる地区。 なぜか皆、柄が悪い。 |
ギゼンの店 |
金貸しの店。 ご利用は計画的に。 |
商業ギルド(シーフギルド) |
商業ギルドと、看板はあがっているが、ここが、シーフギルドなのは、周知の事実。 |
ロン道場 |
ボーンレット達のパングアム道場。
但し道場主のフェイリンは、人間の女性。 |
セッション予定日:2008/10/23(木曜) 開始22:00〜01:00終了予定 【予定通り終了】
◆第一話セッションログ
【あらすじ】
冒険者達は、アグラムの神官戦士シーアルの案内で、砂漠の町アプロゼリカにたどり着く。
北門から入り、近くに見える「旅鴉亭」に入り、彼女は、水を奢ってくれる。
シーアルは、「用事があるので、ここで、お別れだ」と言って、立ち去る。
冒険者達は、情報を求めて、町を彷徨った・・・。
【冒険者達が、町で見かける出来事 (予定) 】______________
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セッション予定日:2008/10/30(木曜) 開始22:00〜01:00終了予定 【予定通り終了】
◆第2話セッションログ
【前回までの、あらすじ】____________________________
冒険者達は、アグラムの神官戦士シーアルの案内で、砂漠の町アプロゼリカにたどり着く。
北門から入り、近くに見える「旅鴉亭」に入り、彼女は、水を奢ってくれた。
シーアルは、「用事があるので、ここで、お別れだ」と言って、立ち去る。
冒険者達は、情報を求めて、町を彷徨った・・・。
親切な「旅鴉亭」の亭主イチエンは、町のことを色々と教えてくれた。
どうも、この町は、ギゼンという金貸しが権力を握り、「奴隷制度」まで認めさせているようだ。
宿の食堂で、自棄酒を飲んでいた「神官戦士のダリム」の妹も、その被害者だった。、
ダリムの妹「ナタリー」は、事業を起こすため、ギゼンに金を借りたが、返せなくなり、
「借用証」の「契約」に、記載されているとおり、奴隷になったのだ。
この町では、それで通るらしい。
ともあれ、冒険者達は、路銀も心もとなく、仕事を探すのだが、この町では、冒険者を必要としていなかった。
しかし、金は、掛かるものの、トロウへの帰路となる術を見つけることはできたのであった。
とりあえず、カサンドーラの都市まで行けば、トロウへ戻ることができる。
その方法とは・・・
(1) 西にある「リー村」で、ガイドがいるので、雇う。ひとり100ルクス。
(2) 帆船が、カサンドーラまで、往復している。船賃が必要だろう。料金は調べてない。
(3) ガレー船が、カサンドーラまで、往復している。漕ぎ手としてなら乗船できる。
(4) 領主が、ヨットを持っている。借りることができれば、西へ向かい、カサンドーラまで行ける?
(5) シーアルの用事が済めば、カサンドーラまで案内してくれる。
・・・と、いうものであった。
金儲けの仕事といったら、商業ギルドでしか請け負ってもらえそうにない。
その内容とは・・・
(1) 周囲の村までの商人の護衛。
(2) 接客業(水商売)。女性のみ。
(3) 借金の集金。男性のみ。
くらいであった。
豪華な宿屋「竜鱗亭」にて、女性警官パセリが、なにやら、聞き込みをしていた。
話を聞くと、どうやら、この町の領主が、浮気をしており、その調査らしい。
依頼元は、領主の奥さんだという。
彼女の検討では、ギゼンの秘書が怪しいとのことだった・・・。
【1頁リプレイマンガ(前回のあらすじ)】______________
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※この、「1頁リプレイマンガ」は、多少の脚色と、GMの妄想が多いに含まれています。ご了承ください。
セッション予定日:2008/11/06(木曜) 開始22:00〜01:00終了予定 【予定通り終了】
◆第3話セッションログ
【前回までの、あらすじ】____________________________
冒険者達は、アグラムの神官戦士シーアルの案内で、砂漠の町アプロゼリカにたどり着く。
路銀が心もとない冒険者一行は、天使からのヒントから、神官戦士ダリムの家に泊まることを思いつく。
当面の宿泊費は浮いたが、ダリムは、自分の悩みを解決してくれるものと思っているので、冒険者は、金儲けと情報集めを行うことにしたのであった。
イーヴノレル司祭のクンダンから、領主や領主夫人のことを聞きだし、商人ギゼンと、その秘書との繋がりも、なんとなく掴む。
しかし、ダリムの悩みを解決するには、足りなかった。
とりあえず、ギゼンが不正を働いていた場合、クンダンの協力を得ることができそうではある。
友人の仇を討とうと証拠固めをしている、シーアルと、町でであった一行は、情報交換を行う。
冒険者達は、シーアルに、「ギゼンは奴隷集めをしてるようだ」「現在、借金してるひとから調べれば?」などとアドバイスを送る。
冒険者達は、手分けして町に繰り出した。
寂れた古物商を尋ねた、ユーディとマリネは、主人のドワーフから話を聞いてみた。
てっきり、寂れているので借金してると思ったら、彼は道楽で店を開いているだけだった。
ただ町に昔から住む古株のようだった。
ドワーフは、「ギゼンのことは調べないほうが良い」と忠告する。理由は話してくれなかった。
ヴェイルは、商業ギルドへ向かった。ここは、シーフギルドでもある。
ギゼンから借金の集金依頼も引き受けており、集金人を募集していた。
ヴェイルは、そこにもぐりこみ、情報を得ようとしていた。
ギルドの受付人は、ヴェイルを雇うと決め、連絡先として「鴉頭亭」に泊まる勧めた。
ギルドの玄関前で、ヴェイルを待っていた、サニアは、チンピラに囲まれるが、ギルド員のヴェイルが現れ知り合いだと言うと、彼らは、大人しく引き下がった。
昼を完全に周り、夕方が近くなる頃、冒険者達は、ダリム邸に、集合し、今後の方策を練るのであった。
「うちは、ドワーフさんに会ってみようと思うんよ」
「わたしは、領主オチメと、ギゼンの秘書が不倫してるところを、スクープよ」
「ひとりは、危ないんよ。うちも、ついていくんよ」
「警官のパセリさんは、なにか、進展してるのかな?」
「パセリは知ってるから、オレと行きましょうか?」
「ダリムは、ユーディとか・・・オレは、集金に行く前に、鴉頭亭へ行かないとな」
「そういや、ギルド長のデオボルトは、すごい強いらしい。正面から退場できるのは、ロンさんくらいだよ」
「そのひと、道場主だっけ?」
「あれ? となると、ヴェイルだけ、単独行動だね」
「そういえば、そうなるな・・・」
セッション予定日:セッション予定日:2008/11/13(木曜) 開始22:00〜01:00終了予定 【予定通り終了】
◆第4話セッションログ
【前回までの、あらすじ】____________________________
冒険者達は、アグラムの神官戦士シーアルの案内で、砂漠の町アプロゼリカにたどり着く。
路銀が心もとない冒険者一行は、天使からのヒントから、神官戦士ダリムの家に泊まることを思いつく。
当面の宿泊費は浮いたが、ダリムは、自分の悩みを解決してくれるものと思っているので、冒険者は、金儲けと情報集めを行うことにしたのであった。
サニアは、マリネと共に、ドワーフの古物商を尋ねた。
マリネは、早々に店を出てしまったので、サニアだけが、ドワーフと会話した。
ドワーフは、この町の古株で、いろいろ知っていた。
サニアは、ギゼンが、数年前にこの町にやって来て、デオボルトに贔屓にされ、力をつけたことを知る。
しかし、ドワーフは、ギゼンについての真相を、知っているわけではなさそうだった。
彼は、商業ギルドの暗い闇の世界を恐れているだけなのである。
マリネは、ナタリーが店を開いてた跡地に残された廃墟に、住み着いていたホームレスを探し出した。
彼は、牛のライグルで、モームレスと名乗った。
マリネが、ギゼンを探ってるので、モームレスは、やめたほうが良いと忠告する。
彼に逆らった人々が、度々、マンホールの下に連れて行かれたというのだ。
最近では、恐れてギゼンに、金を借りる人も減ったらしい。
モームレスは、見たままを、のんきに、語るのみであった。
ヴェイルは、かねての約束どおり、「鴉頭亭」へ向かった。
イスカと名乗るクラケットの女性が、部下の人間の男を連れて、ヴェイルに商業ギルドの集金+荒事の仕事を依頼してきた。
ヴェイルは、作戦通り(?)、依頼を受けて、彼女らと共に、現地に向かう。
集金相手は、工務店の人間で、オレカという人物だった。
借金がかさんで返せそうにないと商業ギルドは判断し、契約書に基づいて、娘を奴隷に差し出せというのだ。
「そんな話は、知らない。契約書の書き写しにも書いてない」と、オレカは、主張したが、原本をもって来ていた、イスカの契約書には、「奴隷にする」という文章が、確かに、記載されていた。
抵抗する、オレカに、イスカは、部下と、ヴェイルに、とっちめるよう指示する。
ヴェイルは、取り押さえる振りをして、こっそり、「娘さんのことは後でなんとかするから」 と耳打ちするが、オレカは、血が頭に登っている上に、商業ギルドの手下の言うことなど、聞きはしなかった。
そこへ、店の奥から、アグラムの神官戦士シーアルが、出てくる。
彼女は、友人の仇を討つため調査で、この店にも立ち寄っていたのだ。
「わたしは、その契約書に異議がある。 領主さまに裁定して頂こう」
彼女は、仲裁に入った。
それを聞いたイスカは、「どうせ、逃げれないし、それで良い」 と、言って、娘を置いて、引き下がることにした。
シーアルの、侮蔑の視線を受けつつ、ヴェイルは、商業ギルドの面子と共に、ギルド本部へ帰った。
それが、演技だったのか、本心なのかは、打ち合わせをしていないので、わからなかった。
イスカは、ヴェイルの活躍を重んじ、「デオボルトに紹介してあげよう」 と持ちかけるが、深みにはまるのを恐れたのか、それとも、罠だと感じたのか、その申し出を断った。
クラケットのイスカは、そのヴェイルの態度を見て、彼を見限り、「今日は、もう帰って良いよ」 と言った。
ユーディは、ダリムと共に、警官パセリを探して、「竜鎧亭」を、訪れた。
しかし、彼女は、昼前まではいたけど、いまは、いないという。
彼女を探して、警察署に行くと、どうやら、彼女は、行方不明らしい。
留守の警官に話を聞くと、なんと、パセリは、マンホールに落ちてしまって、下水路に流されたようなのであった。
現場には、彼女のヘルメットだけが、残されていた。
地下下水路の構造は、魔法士協会でなければ、わからない。
しかし、その魔法士協会も実は、把握できていなかった。
ユーディは、自分も、なにか手伝えないかと、魔法士協会に申し出るが、どうしようもないということだけが、わかった。
ユーディに応対した人物は、魔法士協会長にして、領主夫人の、フェルー・アプロであった。
フェルーは、パセリが、自分の浮気調査をしていて、事故にあった・・・ということを知らないようであった。
フェルーは、警察署長であり、友人のセロリに依頼したので、その事実を知らないのである。
ユーディは、特に、その点については、指摘しなかった。
フェルーは、近いうちに、お城で貴族や豪商を招いたパーティをするという。
彼女は、ギゼンが嫌いなので、憂鬱そうであった。
ユーディは、「商業ギルドの悪事の証拠を見つましょう」と申し出ると、彼女は、了解し、報酬を約束してくれた。
その夜、マリネは、当初の予定通り、東の港に浮かぶ、ヨットの偵察に向かった。
港には、3台の、豪華な箱型馬車が、待機していた。
ヨットは、既に、河の上に浮かんでおり、中の様子は、天幕で覆われ見ることはできなかった。
マリネは、馬車に近づき、中を、こっそりと探った。
1つめは、御者だけで、中は空だった。
2つめは、グリィラルの戦士が2名。
そして、最後の馬車には、グリィラルの戦士と、ケープで顔を隠した初老と思われる紫の服を着た男がいた。
去ろうとしたマリネは、初老の男の目の辺りに、赤い光が、ぼんやり輝いていることに気がついた・・・。
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